2018年5月13日日曜日

本の紹介『あまんちゅ!』

の世界。

仰ぎ見る蒼穹
広大に広がる

畏怖と憧憬

今回紹介するのは
あまんちゅ!
(天野こづえ Mag GARDEN)
です。

個人的には
際立ってアウトドア系ではないのですが、
だからこそというべきか、
あたりまえに広がっている蒼の世界に憧れます。

作品自体はコミックですので、
基本、白黒の世界です。

にもかかわらず、
開いたページには色とりどりの景色が広がります。
精緻で美しい絵柄が
彩られた景色を想像させてくれるんです。


そして、
それ以上に圧巻なのは無数にちりばめられた
あたりまえの言葉たちです。

論理的で小難しい言葉も、
無駄に華美な言い回しも、
トンチの利いた面白いセリフも
ありません。

あるのは
あたりまえのこと。

最近は
人は過去と自分は変えられないが、
 未来と自分は変えられるんだ!
(第3巻P52~53)
というセリフに勇気づけられてます。

あたりまえのことです。
何度読み直しても、
なんとかひねくれた解釈をしてみても、
あたりまえのことなんです。

だから、
あたりまえに心に響きました。

手のひらサイズの身近なモノが
 自分の世界のすべてだと
 つい思い込んでしまうこともあるよな
(第1巻P23)
今日を不幸だと思う奴は
 いつでもどこでも不幸になっちゃう奴だ
今日を幸せだと思える奴は
 いつでもどこでも幸せになれちゃう奴だ
(第1巻P134~139)

とかね。
この本だけでなく
世界中にちりばめられた珠玉の言葉を
あたりまえに受け入れてみる。
それも大事かな、
と思います。