2015年4月15日水曜日

本の紹介 『読みがたり 岩手のむかし話』

本の紹介です。

今回は物語ネタ。


『読みがたり 岩手のむかし話』
      岩手県小学校国語教育研究会 編著
              日本標準(2004年発行)


岩手県は民話の宝庫と言われてます。
この本は、
そんな民話たちを、その地域の言葉でまとめた本です。

「いまさら学校の教科書みたいなの読むのもなぁ…」
と倦厭していたのですが、
たまたま手許に入ったので読んでみました。

きっかけはたまたまでしたが、
あらためて読んでみるといろんな発見があって、
想像以上におもしろかったです。

ただ、方言は慣れないと、やっぱり難しいですね。
リズムよく読めるまで、文章を何度も行ったり来たり。


ちなみに中に書かれたむかし話は、
題名こそ違えど、
どっかで読んだり聞いたりしたことあるな
と懐かしく思うものもあります。

これは
「かさじぞう」
こっちは
「おむすびころりん」
だな、とか。

と思えば
お話の始まりは、
芝刈りに行くおじいさんと洗濯に行くおばあさん。
なのに、
流れてきたのは瓜から生まれた瓜子姫
なんてのもあります。

瓜子姫って昔話は題名しか知らなかったので、
自分にとっては、大きな発見でした。

そして、なによりすばらしいのは全編方言
先にも言いましたけど、正直読みづらいです。
でも、独特のリズムが心地良いんです。

大阪の漫才とか、ヒップホップとか。
素人目線ですがそんな感じでした。


そういえば、
いつか遠野の昔語りを実際に聞いてみたい。
そう思い続けて未だ果たせずにいます。

けっこう近くは通るんですが、
「ナニか出そうな雰囲気」
だけは味わいながらも毎度素通り。

今年こそは、と思ってますがどうだか。


どんとはれ

2015年4月1日水曜日

本の紹介『手をつなごう』

本の紹介です。

今回はサッカーネタ。



 

『手をつなごう』
   千葉直樹著
   プレスアート(2011年発行)


地元サッカーチームである
ベガルタ仙台(「Vegalta Sendai Official Website)
で活躍した千葉直樹選手の書いた本です。

とても好きでした。
プレイがすごいとかでなく、 大事な場面で必ず活躍してくれる。
そんな期待感を持たせてくれました。

ベガルタの苦しい時代も、J1とJ2を行き来してた時代も、
この方がいたからこそだと思います。

千葉選手の引退後、
自分のサッカー熱が少し冷めたかな、
なんて思えるくらい。


以下、さわり程度ですが、著書を紹介しましょう。


千葉選手はベガルタ仙台の前身であるブランメル仙台に入団し、
2011年まで15年間、仙台のサッカーを支えてきました。

なので、仙台のサッカーの歴史がめいっぱい語られてます。

ブランメル時代のリトバルスキー(W杯西ドイツ代表優勝メンバー)ら
往年の選手たち。
手倉森ベガルタ元監督(2014年U-21日本代表監督)を筆頭に
歴代の監督たち。

JFLでのブランメル仙台の時代。
ベガルタ仙台になってからのJ2。
初めてJ1に昇格したときの喜び。
J2に降格したときの悲しみ。
そして、2010年再び昇格し、
次の2011年シーズンでの引退。

その一つ一つが、仙台のサッカーの変革期です。

また、
2011年と言えば、東日本大震災があった年です。
そのときの様子なんかも書かれています。

震災直後の川崎フロンターレ戦とか。
引退のときの川崎フロンターレ戦とか。


さらに
千葉直樹本をもう一つ。

Jリーグサッカーキング2011年3月号
『千葉直樹引退読本』

いまだに永久保存版としてとってあります。


蛇足。
私事ですが、著者の千葉さんが、
自分が足しげく通っていたコーヒー屋さんの常連だった
と今更知って、少し感慨にふけりました。



ありがとう!

ミスターベガルタ!