岩手県遠野市。
柳田国男や宮沢賢治が愛した妖の住む町。
なんでか
ジンギスカンのお店が街道沿いに並ぶ町。
いやいや、
そっちは関係ないか。
今回は妖怪のお話です。
『座敷童子の代理人』
(仁科裕貴 KADOKAWAメディアワークス文庫)
ちょいミステリ。
ちょい恋愛もの。
ちょいアクション。
ネタが妖怪で、
主人公が物書きでなければ、
正直、
食指が伸びなかったかもしれません。
物語を「読ませる」ように構成する要素を
ふんだんにちりばめた 小説。
ってのが第一印象でした。
主人公の男性が著者とリンクして、
この小説自体ノンフィクションなんじゃないか、
と勘ぐってしまいます。
著者様、失礼なことを言ってごめんなさい。
どの部分を紹介してもネタばれになりそうなので、
今回はあくまで外郭のみの紹介です。
面白いのは、
物語の各所にちりばめられた伏線とギミック。
妖怪の立ち位置とオチ。
そんなに複雑ではないので
ライトミステリ(そんな単語は存在しないでしょうけど)
って感じです。
それでも
「あーそうきたかぁ。」
とやけに納得した最後でした。
遠野。
きちんと訪れたことはありませんが、
とっても雰囲気のある町です。
過ぎていく景色を見てるだけで、
不可思議な世界に連れて行かれそうになります。
川沿いの桜並木。
いまだちゃんと観ることができてません。
キレイなんですけどね。
2016年5月20日金曜日
2015年9月23日水曜日
本の紹介『ハヤチネ!』
宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』
柳田國男の『遠野物語』
井上ひさしの『吉里吉里人』
岩手県が舞台となった(舞台と思われる)小説は、
昔から多く存在します。
現代小説ではあまり聞かれませんが、
今回紹介するのは、
完全岩手!
『ハヤチネ!』
(福盛田藍子・スクエアエニックス)
舞台は早池峰にほど近い内陸の大迫です。
遠野に代表される民話の宝庫岩手県を余すことなく、
というにはあまりに岩手は広すぎます。
それでも、
芸能文化あり、食文化あり、と話は多岐にわたります。
始まりは、
両親を亡くした子供三人が東京から引っ越してきたところから始まります。
都会と田舎とのギャップに戸惑う三人ですが、
受け入れる側の懐の広さにだんだんと心を開いていきます。
方言や文化、人間性の違いにぶつかり合いながらも、
ゆっくりと成長していく子供たち。
著者の郷土愛が存分に感じられる作品でしょう。
余談ですが、
作品中にでてくる「がんづき」というお菓子。
あれ、全国区のものだと思ってました。
普通にスーパーやコンビニに並んでたので。
数年前に訪れた岩手県陸前高田市の友達のご実家で、
手作りの「がんづき」を出され、
初めて郷土食だったことに気づかされました。
(恥ずかしながら、店で売ってるものは、
基本的にお菓子屋さんでしか作れないと思ってた)
同様に、
「だから」の使用法も全国区でないことに気づかされたのも、
ここ5年くらいの話。
私が「だからぁ」って言うと、
不思議そうに言葉を待つんですよね。
「だからぁ」は相づちです。
『ハヤチネ!』のおまけコーナーでは、
イントネーションの違いについて語られてました。
「か」の位置が上がるのが相づちの「だから」で、
理由をつなげるときは頭の「だ」が上がるのだそうです。
意識して使ったことなかったけど、
あらためて思い返すと、やたらに連発してて、
東北の外から来た人たちが混乱してたみたいです。
やっぱ、地元本は楽しいですね。
2015年4月15日水曜日
本の紹介 『読みがたり 岩手のむかし話』
本の紹介です。
今回は物語ネタ。
『読みがたり 岩手のむかし話』
岩手県小学校国語教育研究会 編著
日本標準(2004年発行)
岩手県は民話の宝庫と言われてます。
この本は、
そんな民話たちを、その地域の言葉でまとめた本です。
「いまさら学校の教科書みたいなの読むのもなぁ…」
と倦厭していたのですが、
たまたま手許に入ったので読んでみました。
きっかけはたまたまでしたが、
あらためて読んでみるといろんな発見があって、
想像以上におもしろかったです。
ただ、方言は慣れないと、やっぱり難しいですね。
リズムよく読めるまで、文章を何度も行ったり来たり。
ちなみに中に書かれたむかし話は、
題名こそ違えど、
どっかで読んだり聞いたりしたことあるな
と懐かしく思うものもあります。
これは
「かさじぞう」
こっちは
「おむすびころりん」
だな、とか。
と思えば
お話の始まりは、
芝刈りに行くおじいさんと洗濯に行くおばあさん。
なのに、
流れてきたのは瓜から生まれた瓜子姫。
なんてのもあります。
瓜子姫って昔話は題名しか知らなかったので、
自分にとっては、大きな発見でした。
そして、なによりすばらしいのは全編方言。
先にも言いましたけど、正直読みづらいです。
でも、独特のリズムが心地良いんです。
大阪の漫才とか、ヒップホップとか。
素人目線ですがそんな感じでした。
そういえば、
いつか遠野の昔語りを実際に聞いてみたい。
そう思い続けて未だ果たせずにいます。
けっこう近くは通るんですが、
「ナニか出そうな雰囲気」
だけは味わいながらも毎度素通り。
今年こそは、と思ってますがどうだか。
どんとはれ。
今回は物語ネタ。
『読みがたり 岩手のむかし話』
岩手県小学校国語教育研究会 編著
日本標準(2004年発行)
岩手県は民話の宝庫と言われてます。
この本は、
そんな民話たちを、その地域の言葉でまとめた本です。
「いまさら学校の教科書みたいなの読むのもなぁ…」
と倦厭していたのですが、
たまたま手許に入ったので読んでみました。
きっかけはたまたまでしたが、
あらためて読んでみるといろんな発見があって、
想像以上におもしろかったです。
ただ、方言は慣れないと、やっぱり難しいですね。
リズムよく読めるまで、文章を何度も行ったり来たり。
ちなみに中に書かれたむかし話は、
題名こそ違えど、
どっかで読んだり聞いたりしたことあるな
と懐かしく思うものもあります。
これは
「かさじぞう」
こっちは
「おむすびころりん」
だな、とか。
と思えば
お話の始まりは、
芝刈りに行くおじいさんと洗濯に行くおばあさん。
なのに、
流れてきたのは瓜から生まれた瓜子姫。
なんてのもあります。
瓜子姫って昔話は題名しか知らなかったので、
自分にとっては、大きな発見でした。
そして、なによりすばらしいのは全編方言。
先にも言いましたけど、正直読みづらいです。
でも、独特のリズムが心地良いんです。
大阪の漫才とか、ヒップホップとか。
素人目線ですがそんな感じでした。
そういえば、
いつか遠野の昔語りを実際に聞いてみたい。
そう思い続けて未だ果たせずにいます。
けっこう近くは通るんですが、
「ナニか出そうな雰囲気」
だけは味わいながらも毎度素通り。
今年こそは、と思ってますがどうだか。
どんとはれ。
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