土曜日限定の特別営業は異世界で。
『異世界食堂』
(犬塚惇平 主婦の友社ヒーロー文庫)
食堂のメニューのような目次からしてお腹がなってしまいそうです。
メンチカツ、ビーフシチュー、ビフテキ、ホットケーキ…etc
昔からやってる洋食屋さんのメニューです。
お好み焼きなんてものも出します。
そういえば、
モーニングセットのパンって、なんであんなにあたたかいんですかねぇ。
個人的には
スクランブルエッグとベーコンの組み合わせが好きです。
仕事明け(夜勤明け)の胃に流れ込んでくる苦いコーヒーですらやさしくて。
贅沢な食生活を送れる日本では普通のメニュー。
しかし、
殺伐とした異世界では火の通った料理ですら口にできないヒトもいたはず。
ファンタジー小説の時代設定はたいてい中近世ヨーロッパを踏襲してるから。
大航海時代は香辛料をめぐる争いでもあったし、
保存技術も発達してないから、
新鮮な野菜や果物からの栄養を得られなかったって言いますし。
きっと、
異世界の住人達も感涙したことでしょう。
食ラノベ。
けっこう増えてきました。
にしても、
食を文字で描くってのは、
マンガにしたり映像にしたりするより、
はるかに表現力が必要だろうな。
食マンガだったり、ときには旅番組等の食レポでも、
たまに過剰演出ぎみの映像がありますが、
『異世界食堂』の食レポは淡々としてます。
作る過程も、食べる様子も、
あたりまえに作って、あたりまえに食べる。
「おいしー!」
って絶叫するなんて、現実世界であんまりないですよね。
そんなあたりまえの食堂風景描写が、
ファンタジー世界と現実世界を融合してます。
それぞれのメニューに対する逸話や食べてる種族に、
コドモじみたファンタジー感を覚えません。
でも、これも私事ですが、
これ読むと、かなり嫉妬と羨望を覚えます。
連載は「小説家になろう」サイトだから。
2016年3月25日金曜日
2015年9月26日土曜日
『半分の月がのぼる空』と『君と月の光』
真昼の太陽は苦手。
月夜はホントの自分を隠してくれるから好き。
てなことを時々夢想してしまいます。
『半分の月がのぼる空』
(橋本紡・電撃文庫)
はそんな気持ちを代弁してくれるお話でした。
話の舞台は伊勢。
主人公の男の子が病院で
不治の病に侵される 少女に出会うところから始まります。
何もない町に生きる空虚感。
14歳前後に特有の焦燥と諦観。
そんな少年。
かたや、
生を渇望しながら、毎日死に怯える少女。
少年は少女が生きるだけでなく、活きることを欲します。
絡み合う愛憎と喜怒哀楽は、
むしろ、
死を約束された少女を活かせてくれます。
『君と月の光』
(SOPHIA)
がこの小説のイメージにピッタリと感じるのは私だけでしょうか。
少女の冷たい指先を、
少年が温めてあげる絵が思い浮かびます。
静かに寄り添い、
穏やかな眠りに誘い、
時に、暗闇に迷うヒトを導き、
時に、陽の下にさらせなかった感情をぶちまける場を提供してくれます。
必ずしも正しくはなくとも、
目の前に広がるは、二人だけの世界。
そして、
暗闇から差し伸べられた友達や家族の手のひらのぬくもり。
ヒトは弱い。
不安に苛まれ、
暗闇に押しつぶされそうにもなります。
ニセモノのぬくもりだってあります。
それでも、
ヒトは独りじゃ活きられないんですよね。
ちなみに、
電撃文庫はラノベレーベルですが、
私が読んだのは文芸春秋の文庫で再編されたほうです。
あえて文春文庫だから選んだのか、
と問われれば、否です。
たまたま刊行されたのを買ったら、
もとラノベだっただけ。
まぁ、無知だっただけなんです。
機会あれば、
電撃バージョンも読み比べてみようかと思います。
月夜はホントの自分を隠してくれるから好き。
てなことを時々夢想してしまいます。
『半分の月がのぼる空』
(橋本紡・電撃文庫)
はそんな気持ちを代弁してくれるお話でした。
話の舞台は伊勢。
主人公の男の子が病院で
不治の病に侵される 少女に出会うところから始まります。
何もない町に生きる空虚感。
14歳前後に特有の焦燥と諦観。
そんな少年。
かたや、
生を渇望しながら、毎日死に怯える少女。
少年は少女が生きるだけでなく、活きることを欲します。
絡み合う愛憎と喜怒哀楽は、
むしろ、
死を約束された少女を活かせてくれます。
『君と月の光』
(SOPHIA)
がこの小説のイメージにピッタリと感じるのは私だけでしょうか。
少女の冷たい指先を、
少年が温めてあげる絵が思い浮かびます。
静かに寄り添い、
穏やかな眠りに誘い、
時に、暗闇に迷うヒトを導き、
時に、陽の下にさらせなかった感情をぶちまける場を提供してくれます。
必ずしも正しくはなくとも、
目の前に広がるは、二人だけの世界。
そして、
暗闇から差し伸べられた友達や家族の手のひらのぬくもり。
ヒトは弱い。
不安に苛まれ、
暗闇に押しつぶされそうにもなります。
ニセモノのぬくもりだってあります。
それでも、
ヒトは独りじゃ活きられないんですよね。
ちなみに、
電撃文庫はラノベレーベルですが、
私が読んだのは文芸春秋の文庫で再編されたほうです。
あえて文春文庫だから選んだのか、
と問われれば、否です。
たまたま刊行されたのを買ったら、
もとラノベだっただけ。
まぁ、無知だっただけなんです。
機会あれば、
電撃バージョンも読み比べてみようかと思います。
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