サッカー五輪代表、
初戦落としました。
相手のナイジェリアは毎度ながら
試合外でドタバタしてたんですけど。
実力差。
初戦の難しさ。
国際経験の少なさ。
「自分たちのサッカー」
をなんでしなかったのか。
と語る評論家もおられました。
「自分たちのサッカー」
って?
『銀河のワールドカップ』
(川端裕人 集英社文庫)
と
続編というかスピンオフにあたる
『風のダンデライオン
銀河のワールドカップ ガールズ』
リアルな少年少女サッカー小説です。
『銀河へキックオフ!!』(NHK)で
アニメ化もしました。
登場人物たる少年少女。
それぞれ、得意技を持ってます。
コーチングだったり、
スピードだったり、
テクニックだったり、
ポジショニングだったり。
そう。
「なんとかシュート‼」
みたいに必殺技を持ってるわけではありません。
封じられるとへこみます。
簡単に自信を喪失し、パニクります。
それでも立ち上がって、
ボールへ、ゴールへと走っていく姿。
きっとそれがオトナのサッカーが見失った
「サッカーの本質」
ってやつなんでしょう。
正直言って、
サッカーマンガ、アニメと比べ、
小説だと試合の熱が伝わりにくいものです。
ものすごいテクニックも
強烈なシュートも
言葉の羅列になると、どっか冷静になってしまいます。
スポーツを言葉にするのは難しいものです。
情熱だけは簡単に伝わりますが。
この小説が書かれたのは2005年です。
Jリーグ発足が1993年。
ワールドカップ初出場が1998年フランス大会。
女子サッカーがオリンピック種目になったのが、
1996年アトランタ大会。
それを機にサッカーの裾野はどんどん広がっていきました。
その分、少年少女のサッカーに歪みというか、
何かが欠落していきます。
指導者含めオトナたちがついていけなくなった。
とも言えるかもしれません。
「戦術至上主義」「勝つためのサッカー」「体育会系」
歪んで
「体罰」「楽しくないサッカー」「個人プレーの封印」
挙げればキリないです。
実際はそこに善悪こそあれ、
正誤はありません。
指導者は指導者なりに理想と現実に迷ってたのでしょうし、
選手は選手なりに、自分とチームの狭間に戸惑っていたはずです。
オトナが理想を押し付けるのではなく、
コドモが理想のチームを選べる環境であれば…
チーム戦術にあった指導者と選手が出会うことができれば…
「自分たちのサッカー」
で勝つ。そして、負ける。
イコール
「自分のサッカー」
でチームが勝つ。そして、負ける。
そんなサッカーはプレイする方も、
観るほうもきっと楽しいんです。
理想論。
ですよね…
さて、
今、ちょうどオリンピック第二戦の真っ最中です。
第二戦コロンビアとはどうなることやら。
「前半は両チームともスコアレス」
って辺りで今回のブログを書き始めてます。
結果。
「2対2のドロー」
で今回分を書き終えました。
さてはて、
「自分たちのサッカー」
はできたのですかねぇ?
2016年8月8日月曜日
2016年6月9日木曜日
本の紹介『陸と千星』
身分差の恋。
自分ちはもちろんのこと、
上流階級のヒトビトと交わることのない人生を、
私は歩んでます。
なので、
お嬢様と新聞配達の恋と言われても、
あまりピンときません。
にもかかわらず、
涙が零れました。
身分差なんて関係なく、
ただただ切なくて。
今回は
『陸と千星』
(野村美月 KADOKAWAファミ通文庫)
のご紹介です。
野村美月と言えば、
『文学少女』のシリーズや
源氏物語を元ネタにした
『ヒカル』のシリーズが有名です。
さて、
この物語、いろんな意味で
ずれた物語でした。
お互いの立場がずれてます。
だから、
お互いを深く知ることができません。
相手を深く知ることができないから、
互いにもつ相手の人物像がずれてます。
「あのヒトは~だから、
きっと幸せな生活を送ってるんだ。」
そう信じちゃいます。
現実は?
そして、
毎日のように逢えるあのヒト。
いつのころからか、
意識しだし、
相手も意識してくれてると思い始め、
でも、
自意識過剰だったって落ち込んで。
相手の気持ちと自分の気持ちがずれます。
自分の想像、ある意味妄想と
現実のずれに気づき、
それを受け入れたとき、
二人はようやくお互いを…
テーマは
「泣けない少女と笑えない少年の物語」
とのことです。
ホント、この物語を端的に表したテーマだと思いました。
あぁぁぁ、
オチが読めていたのに、
涙が止まらなかったぁ。
少し冷静になりましょう。
蛇足承知で一つ。
この本のあとがきで著者は
「商業的に地味」
とおっしゃってます。
これが現代の
いや、
いつのころからか脈々と受け継がれてきた
「物語」の運命なんでしょうね。
絶対の良本なんてこの世にないのに。
おんなじくらい絶体の駄作なんてないのに。
言葉の羅列の中で一文字でも
自分を作り上げる糧となり得れば、
そのヒトにとっての
絶対の良本にはなるはずなのに。
自分ちはもちろんのこと、
上流階級のヒトビトと交わることのない人生を、
私は歩んでます。
なので、
お嬢様と新聞配達の恋と言われても、
あまりピンときません。
にもかかわらず、
涙が零れました。
身分差なんて関係なく、
ただただ切なくて。
今回は
『陸と千星』
(野村美月 KADOKAWAファミ通文庫)
のご紹介です。
野村美月と言えば、
『文学少女』のシリーズや
源氏物語を元ネタにした
『ヒカル』のシリーズが有名です。
さて、
この物語、いろんな意味で
ずれた物語でした。
お互いの立場がずれてます。
だから、
お互いを深く知ることができません。
相手を深く知ることができないから、
互いにもつ相手の人物像がずれてます。
「あのヒトは~だから、
きっと幸せな生活を送ってるんだ。」
そう信じちゃいます。
現実は?
そして、
毎日のように逢えるあのヒト。
いつのころからか、
意識しだし、
相手も意識してくれてると思い始め、
でも、
自意識過剰だったって落ち込んで。
相手の気持ちと自分の気持ちがずれます。
自分の想像、ある意味妄想と
現実のずれに気づき、
それを受け入れたとき、
二人はようやくお互いを…
テーマは
「泣けない少女と笑えない少年の物語」
とのことです。
ホント、この物語を端的に表したテーマだと思いました。
あぁぁぁ、
オチが読めていたのに、
涙が止まらなかったぁ。
少し冷静になりましょう。
蛇足承知で一つ。
この本のあとがきで著者は
「商業的に地味」
とおっしゃってます。
これが現代の
いや、
いつのころからか脈々と受け継がれてきた
「物語」の運命なんでしょうね。
絶対の良本なんてこの世にないのに。
おんなじくらい絶体の駄作なんてないのに。
言葉の羅列の中で一文字でも
自分を作り上げる糧となり得れば、
そのヒトにとっての
絶対の良本にはなるはずなのに。
2016年5月29日日曜日
本の紹介『ばんぱいやのパフェ屋さん』
男たるものパフェなんて
とは全く思いませんけど、
やっぱり隣に女の子がいないと遠ざかってしまいます。
パフェ。
今回ご紹介する本は
『ばんぱいやのパフェ屋さん』
(佐々木禎子 ポプラ文庫ピュアフル)
題名のとおり
吸血鬼が経営するパフェ屋のお話です。
主人公はパフェ屋さんではなく、
貧血虚弱な男の子。
その遠縁にあたる親戚が吸血鬼の一族で、
パフェ屋さんです。
物語は、
主人公の男の子が中学生に進級したところから
始まります。
彼は虚弱体質のため、
(病気の類ではなく、
吸血鬼の血縁所以なのですが)
すぐに倒れてしまう「弱い子」。
あだ名は「ドミノ」。
「言われても仕方ない」と諦めてしまうあたり、
幼いころから蔑視されたんだろうな、
って同情してしまいます。
しかも、
それは母親のしつけだの養育のせいにされて。
ホント、
現実問題、
周囲のヒトたちって勝手な理由づけしてくれる。
勝手な評価して、
勝手な期待を圧しつけて、
勝手にがっかりして。
本人はため息しか出ませんよね。
はい。
閑話休題。
中学生は
精神的にも社会的位置って意味でも
不安定な時期です。
自我の確立が
本人の心と体の居場所を不安定にします。
自分探しの旅って言葉を使えばカッコいいのかもしれませんけど、
そんなモンじゃなく、
もっと息苦しい、
深い深い霧が立ち込めた森の中を彷徨ってるような。
居場所と自分を捜してもがく年齢でしょう。
パフェ屋の吸血鬼たちは
そんな男の子の前にサラリと現れます。
「ばんぱいや」
であることのコンプレックスときちんと向き合った結果、
堂々としたオトナになった彼ら。
いや、やることはけっこうコドモですけど、
まぁ、それはそうと彼らは
現実を迷い彷徨う「ドミノ」に指針を示す目標となります。
男の子の成長を描いた
とってもやさしい物語です。
我が子が15歳。
父親として指針となってるのでしょうか。
なってないなら、
他に指針となるヒトをみつけているでしょうか。
覆いに不安です。
ついでに
舞台は著者の出身地でもある北海道札幌市です。
うん、たしかに。
あそこなら吸血鬼もいそうな気がします。
東京新宿区とか鳥取県境港市とか岩手県遠野市とかにも
いそうですけど、
雰囲気的に住んでそうな気がします。
この物語のように商店街で。
現実社会のしがらみに縛られ過ぎず、
迷い人を導いてほしい。
そう思うのは、あまりに他人任せですか?
とは全く思いませんけど、
やっぱり隣に女の子がいないと遠ざかってしまいます。
パフェ。
今回ご紹介する本は
『ばんぱいやのパフェ屋さん』
(佐々木禎子 ポプラ文庫ピュアフル)
題名のとおり
吸血鬼が経営するパフェ屋のお話です。
主人公はパフェ屋さんではなく、
貧血虚弱な男の子。
その遠縁にあたる親戚が吸血鬼の一族で、
パフェ屋さんです。
物語は、
主人公の男の子が中学生に進級したところから
始まります。
彼は虚弱体質のため、
(病気の類ではなく、
吸血鬼の血縁所以なのですが)
すぐに倒れてしまう「弱い子」。
あだ名は「ドミノ」。
「言われても仕方ない」と諦めてしまうあたり、
幼いころから蔑視されたんだろうな、
って同情してしまいます。
しかも、
それは母親のしつけだの養育のせいにされて。
ホント、
現実問題、
周囲のヒトたちって勝手な理由づけしてくれる。
勝手な評価して、
勝手な期待を圧しつけて、
勝手にがっかりして。
本人はため息しか出ませんよね。
はい。
閑話休題。
中学生は
精神的にも社会的位置って意味でも
不安定な時期です。
自我の確立が
本人の心と体の居場所を不安定にします。
自分探しの旅って言葉を使えばカッコいいのかもしれませんけど、
そんなモンじゃなく、
もっと息苦しい、
深い深い霧が立ち込めた森の中を彷徨ってるような。
居場所と自分を捜してもがく年齢でしょう。
パフェ屋の吸血鬼たちは
そんな男の子の前にサラリと現れます。
「ばんぱいや」
であることのコンプレックスときちんと向き合った結果、
堂々としたオトナになった彼ら。
いや、やることはけっこうコドモですけど、
まぁ、それはそうと彼らは
現実を迷い彷徨う「ドミノ」に指針を示す目標となります。
男の子の成長を描いた
とってもやさしい物語です。
我が子が15歳。
父親として指針となってるのでしょうか。
なってないなら、
他に指針となるヒトをみつけているでしょうか。
覆いに不安です。
ついでに
舞台は著者の出身地でもある北海道札幌市です。
うん、たしかに。
あそこなら吸血鬼もいそうな気がします。
東京新宿区とか鳥取県境港市とか岩手県遠野市とかにも
いそうですけど、
雰囲気的に住んでそうな気がします。
この物語のように商店街で。
現実社会のしがらみに縛られ過ぎず、
迷い人を導いてほしい。
そう思うのは、あまりに他人任せですか?
2015年9月26日土曜日
『半分の月がのぼる空』と『君と月の光』
真昼の太陽は苦手。
月夜はホントの自分を隠してくれるから好き。
てなことを時々夢想してしまいます。
『半分の月がのぼる空』
(橋本紡・電撃文庫)
はそんな気持ちを代弁してくれるお話でした。
話の舞台は伊勢。
主人公の男の子が病院で
不治の病に侵される 少女に出会うところから始まります。
何もない町に生きる空虚感。
14歳前後に特有の焦燥と諦観。
そんな少年。
かたや、
生を渇望しながら、毎日死に怯える少女。
少年は少女が生きるだけでなく、活きることを欲します。
絡み合う愛憎と喜怒哀楽は、
むしろ、
死を約束された少女を活かせてくれます。
『君と月の光』
(SOPHIA)
がこの小説のイメージにピッタリと感じるのは私だけでしょうか。
少女の冷たい指先を、
少年が温めてあげる絵が思い浮かびます。
静かに寄り添い、
穏やかな眠りに誘い、
時に、暗闇に迷うヒトを導き、
時に、陽の下にさらせなかった感情をぶちまける場を提供してくれます。
必ずしも正しくはなくとも、
目の前に広がるは、二人だけの世界。
そして、
暗闇から差し伸べられた友達や家族の手のひらのぬくもり。
ヒトは弱い。
不安に苛まれ、
暗闇に押しつぶされそうにもなります。
ニセモノのぬくもりだってあります。
それでも、
ヒトは独りじゃ活きられないんですよね。
ちなみに、
電撃文庫はラノベレーベルですが、
私が読んだのは文芸春秋の文庫で再編されたほうです。
あえて文春文庫だから選んだのか、
と問われれば、否です。
たまたま刊行されたのを買ったら、
もとラノベだっただけ。
まぁ、無知だっただけなんです。
機会あれば、
電撃バージョンも読み比べてみようかと思います。
月夜はホントの自分を隠してくれるから好き。
てなことを時々夢想してしまいます。
『半分の月がのぼる空』
(橋本紡・電撃文庫)
はそんな気持ちを代弁してくれるお話でした。
話の舞台は伊勢。
主人公の男の子が病院で
不治の病に侵される 少女に出会うところから始まります。
何もない町に生きる空虚感。
14歳前後に特有の焦燥と諦観。
そんな少年。
かたや、
生を渇望しながら、毎日死に怯える少女。
少年は少女が生きるだけでなく、活きることを欲します。
絡み合う愛憎と喜怒哀楽は、
むしろ、
死を約束された少女を活かせてくれます。
『君と月の光』
(SOPHIA)
がこの小説のイメージにピッタリと感じるのは私だけでしょうか。
少女の冷たい指先を、
少年が温めてあげる絵が思い浮かびます。
静かに寄り添い、
穏やかな眠りに誘い、
時に、暗闇に迷うヒトを導き、
時に、陽の下にさらせなかった感情をぶちまける場を提供してくれます。
必ずしも正しくはなくとも、
目の前に広がるは、二人だけの世界。
そして、
暗闇から差し伸べられた友達や家族の手のひらのぬくもり。
ヒトは弱い。
不安に苛まれ、
暗闇に押しつぶされそうにもなります。
ニセモノのぬくもりだってあります。
それでも、
ヒトは独りじゃ活きられないんですよね。
ちなみに、
電撃文庫はラノベレーベルですが、
私が読んだのは文芸春秋の文庫で再編されたほうです。
あえて文春文庫だから選んだのか、
と問われれば、否です。
たまたま刊行されたのを買ったら、
もとラノベだっただけ。
まぁ、無知だっただけなんです。
機会あれば、
電撃バージョンも読み比べてみようかと思います。
2015年8月25日火曜日
本の紹介『東京湾 海中高校』
これは実話である。
『東京湾 海中高校』
青柳 碧人
講談社文庫
お読みになった方はご承知でしょう。
実話ではありません。
SFです。
しかし、
海中高校は実在したんだ、
と信じてこんでしまうほどのクウォリティの高さでした。
舞台は千葉県の沿岸の海の中に建設された街です。
そこに生きる子供たち。
そして、
語り部はそこで育った男性。
今は教師をしています。
彼はある生徒から海中高校についての取材を受けました。
過去との邂逅は高校時代に出逢った少女を想いださせました。
青春時代というには殺伐とした過去は、
実は切なくも美しき想い出でした。
語り部の知りえぬ過去を知り、
彼の心は少しだけ動き出します。
帯には
「生まれ故郷を失う切なさ
あなたにわかりますか?」
との問いかけがありました。
エネルギー問題。
住宅事情。
政治的思惑。
都道府県や市町村の主張
日本という国
そんな社会に振り回される子供たちを、
自分たちも現実に視てきたはずです。
とくにエネルギー問題は、
世論をないがしろにして再稼働する原発やら、
ハイブリット車やオール電化といった電気事情やら、
削減目標に達することのないCO2問題やら 、
今後も話題が尽きることはないでしょう。
必死に生きる人々をないがしろにしたままで。
どうにかならないの?
と自分でも問いかけてみます。
どうにもできない自分に苛立ちます。
次代のために自分たちは何をしてあげられるだろう。
この小説は問うてます。
『東京湾 海中高校』
青柳 碧人
講談社文庫
お読みになった方はご承知でしょう。
実話ではありません。
SFです。
しかし、
海中高校は実在したんだ、
と信じてこんでしまうほどのクウォリティの高さでした。
舞台は千葉県の沿岸の海の中に建設された街です。
そこに生きる子供たち。
そして、
語り部はそこで育った男性。
今は教師をしています。
彼はある生徒から海中高校についての取材を受けました。
過去との邂逅は高校時代に出逢った少女を想いださせました。
青春時代というには殺伐とした過去は、
実は切なくも美しき想い出でした。
語り部の知りえぬ過去を知り、
彼の心は少しだけ動き出します。
帯には
「生まれ故郷を失う切なさ
あなたにわかりますか?」
との問いかけがありました。
エネルギー問題。
住宅事情。
政治的思惑。
都道府県や市町村の主張
日本という国
そんな社会に振り回される子供たちを、
自分たちも現実に視てきたはずです。
とくにエネルギー問題は、
世論をないがしろにして再稼働する原発やら、
ハイブリット車やオール電化といった電気事情やら、
削減目標に達することのないCO2問題やら 、
今後も話題が尽きることはないでしょう。
必死に生きる人々をないがしろにしたままで。
どうにかならないの?
と自分でも問いかけてみます。
どうにもできない自分に苛立ちます。
次代のために自分たちは何をしてあげられるだろう。
この小説は問うてます。
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