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2016年8月8日月曜日

本の紹介『銀河のワールドカップ』

サッカー五輪代表、
初戦落としました。

相手のナイジェリアは毎度ながら
試合外でドタバタしてたんですけど。


実力差。
初戦の難しさ。
国際経験の少なさ。

「自分たちのサッカー」
をなんでしなかったのか。

と語る評論家もおられました。



「自分たちのサッカー」
って?



『銀河のワールドカップ』
(川端裕人 集英社文庫)

と


続編というかスピンオフにあたる
『風のダンデライオン 
 銀河のワールドカップ ガールズ』

リアルな少年少女サッカー小説です。

『銀河へキックオフ!!』(NHK)で
アニメ化もしました。

登場人物たる少年少女。
それぞれ、得意技を持ってます。

コーチングだったり、
スピードだったり、
テクニックだったり、
ポジショニングだったり。

そう。
「なんとかシュート‼」
みたいに必殺技を持ってるわけではありません。

封じられるとへこみます。
簡単に自信を喪失し、パニクります。

それでも立ち上がって、
ボールへ、ゴールへと走っていく姿。

きっとそれがオトナのサッカーが見失った
「サッカーの本質」
ってやつなんでしょう。


正直言って、
サッカーマンガ、アニメと比べ、
小説だと試合の熱が伝わりにくいものです。

ものすごいテクニックも
強烈なシュートも
言葉の羅列になると、どっか冷静になってしまいます。

スポーツを言葉にするのは難しいものです。
情熱だけは簡単に伝わりますが。



この小説が書かれたのは2005年です。

Jリーグ発足が1993年。
ワールドカップ初出場が1998年フランス大会。
女子サッカーがオリンピック種目になったのが、
1996年アトランタ大会。

それを機にサッカーの裾野はどんどん広がっていきました。
その分、少年少女のサッカーに歪みというか、
何かが欠落していきます。

指導者含めオトナたちがついていけなくなった。
とも言えるかもしれません。



「戦術至上主義」「勝つためのサッカー」「体育会系」
歪んで
「体罰」「楽しくないサッカー」「個人プレーの封印」
挙げればキリないです。

実際はそこに善悪こそあれ、
正誤はありません。

指導者は指導者なりに理想と現実に迷ってたのでしょうし、
選手は選手なりに、自分とチームの狭間に戸惑っていたはずです。

オトナが理想を押し付けるのではなく、
コドモが理想のチームを選べる環境であれば…
チーム戦術にあった指導者と選手が出会うことができれば…


「自分たちのサッカー」
で勝つ。そして、負ける。
イコール
「自分のサッカー」
でチームが勝つ。そして、負ける。

そんなサッカーはプレイする方も、
観るほうもきっと楽しいんです。


理想論。
ですよね…


さて、
今、ちょうどオリンピック第二戦の真っ最中です。

第二戦コロンビアとはどうなることやら。

「前半は両チームともスコアレス」
って辺りで今回のブログを書き始めてます。

結果。
「2対2のドロー」
で今回分を書き終えました。


さてはて、
「自分たちのサッカー」
はできたのですかねぇ?

2016年6月18日土曜日

本の紹介『ハイスクール!奇面組』

キリなくなるから
あまり同人誌には手を出さずにいたんですが、
思わず衝動買いです。

















元ネタは
『ハイスクール!奇面組』
(新沢基栄 集英社)
です。

『3年奇面組』で描かれた中学時代。
そして、
『ハイスクール!奇面組』
で高校時代が描かれています。

しかも何度も留年をしながら。

だけでなく、
作者のタイムワープ
ってネタで、
語られなかった高校三年時のエピソードを描き続けます。

連載を継続するために
(させるために)
永遠の高校三年生を過ごす
キャラクター達。

たしかに、
零クンたちが卒業近くなるたびに
淋しい思いをさせられました。

今となっては
作者本人の意図なのか、
出版社の意図なのか、
なんて考えてしまうオトナになってしまいましたが。

あの頃は
ホントに一応高校に入学したかった。


さて、その内容ですが、
ナンセンスギャグです。

コマ割りすらネタにして、
勢いまかせで、
著作権、肖像権ぎりぎりのパロディだったり、
そう言った意味では
「古き良き時代のギャグマンガ」
でしょう。


その笑いのセンスもさることながら、
この作品のすばらしさは
キャラネーミングと
オチにつきると思います。


ネーミングセンスは
二葉亭四迷以上。
(ふたばていしめいの由来は
 父親に「くたばってしまえ」と言われたかららしい)




著者自身の名前すら
新鱈 墓栄(しんだら はかえい)漫画家
という設定でパロってしまうくらいです。




個人的には

痩猪 エルザ(やせいの エルザ)
淵乃屋 麻衣(ふちのや まい)
手目小野 若蔵(てめこの わかぞう)
ナンシー・トルネアータ
北殿軒 戻樹(ほくとのけん もどき)
寒然寺 藍(かんぜんじ あい)
怒裸権 榎道(どらごん えのみち)

あたりのキャラネーミングは笑いを通り越して
感動すら覚えました。
なんかの名簿に載ってても違和感なしだと思うのんは
私だけ?



そして、
惜しまれつつも連載終了。
その最終回は

究極の夢オチ!


マンガ界における禁じ手と言われてました。

『ドラえもん』の最終回は
生命維持装置で寝たきりになってるのび太の夢オチだ。
なんて話があったり。



でも、
あの最終回は泣きました。

もしかしたら、
一応高校のメンバーがその辺にいるんじゃないか
なんて錯覚させるラストシーン。

感動です。



そして、
十数年の時を経て
『フラッシュ!奇面組』
(新沢基栄 スクウェア・エニックス)
で何事もなかったかのように再開します。

再開?
というか焼き直しというか。

けっきょく
作者の健康状態が理由で
未完になってしまった作品です。


作者の腰痛ネタは
新鱈 墓栄がマンガの中で
さんざん語ってますよね。


この作品はけっこう今の自分に影響を与えてます。
自分自身のキャラづくりとして。
「河川唯ちゃんが初恋のヒトです。」
っていまだに宣言できるくらい
大好きな作品でした。