2016年6月21日火曜日

本の紹介『本日もいとをかし‼枕草子』

平安時代
京を二分する女流作家といえば、
紫式部
そう。
かの清少納言

授業で習ったかぎりでは、
まぁ、こんな印象しかありませんでした。

あまり興味がない時代なんで。

むしろ、
冒頭の
春はあけぼの~
を暗記されられた、
とかめんどくさいイメージが先行してます。

日本古典教育の害悪だ。

と日本社会に責任を押し付けたくなるくらい、
正直、拒否反応がありました。


だったのですが、理由あって
枕草子』の解説本を読む機会を得まして、
購入しました。

今回は
本日もいとをかし‼枕草子
(小迎裕美子・清少納言 メディアファクトリー)
です。


読後の感想は
「ヒトって何千年経ってもおんなじなんだな」
ってことです。

景色が変わろうと、
言葉遣いが変わろうと、
食生活が変わろうと、
着る服や、住む家が変わろうと、
文明が、
便利なのか、不便なのかわからん進歩を遂げようと、
変わらんのです。

ヒトの心ってのは。


清少納言が男の心はよくわからん、
と著書の中でボヤいてるのと同じくらい、
男である自分には、
清少納言の感性がよくわからん。

そんな感情、感覚の男女差ですら、
千年前と今は変わらぬのです。


にしても、
枕草子』って見事なエッセイだったようですね。
原文で読めば、
また違った印象を持てるのかもしれませんが、
本日もいとをかし‼枕草子』に描かれた限り、
徒然なる日常エッセイです。


清少納言と取り巻きたちの日常は
決して穏やかなものではなかったみたいです。
その中で、小さな周囲の変化に気づき、
文章として表現できるのは、
やはり彼女が天才だったんでしょう。

冒頭に戻りますけど、
今日を二分する女流作家。
妄想日記を書き連ねる紫式部と
現実を言葉に起こす清少納言。

二人の感性が交わることってあったんですかねぇ?

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