2016年6月29日水曜日

本の紹介『ドールハウスの人々』

自分が見ている世界は
みんなが見ている世界と同じですか?

そもそも
みんなと同じ世界を見なければダメですか?


そんな漠然とした不安に襲われます。

 『ドールハウスの人々』
(二宮敦人著 文芸社文庫)

この著者のホラーは正直シャレになりません。

「わっ!」
って感じでびっくりさせるだけのパニックホラーとは
一線を画してます。

じわじわときます。

基本、霊感ゼロなんで
ホラーってのに恐怖は感じないほうなのですが、
それにもかかわらずとかく怖い。

なぜかというと、
あまりに現実味を帯びてるから。

霊感ゼロの話はしましたが、
霊的なものは皆無。
恐怖の対象がニンゲンだからこそ怖いんです。


『!(ビックリマーク)』のシリーズなんて
うかつに読み返せません。


人形の解体と人間の解体。
細かな情景描写。


でも、
これを読んで球体関節人形を組み立ててみたくなりました。
大阪日本橋
オビツとかいっぱいあるし。


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