自分が見ている世界は
みんなが見ている世界と同じですか?
そもそも
みんなと同じ世界を見なければダメですか?
そんな漠然とした不安に襲われます。
『ドールハウスの人々』
(二宮敦人著 文芸社文庫)
この著者のホラーは正直シャレになりません。
「わっ!」
って感じでびっくりさせるだけのパニックホラーとは
一線を画してます。
じわじわときます。
基本、霊感ゼロなんで
ホラーってのに恐怖は感じないほうなのですが、
それにもかかわらずとかく怖い。
なぜかというと、
あまりに現実味を帯びてるから。
霊感ゼロの話はしましたが、
霊的なものは皆無。
恐怖の対象がニンゲンだからこそ怖いんです。
『!(ビックリマーク)』のシリーズなんて
うかつに読み返せません。
人形の解体と人間の解体。
細かな情景描写。
でも、
これを読んで球体関節人形を組み立ててみたくなりました。
大阪日本橋、
オビツとかいっぱいあるし。
0 件のコメント:
コメントを投稿